読書ノート:学問のすすめ 福沢諭吉 著(齋藤孝 訳)
目次
まとめ
所要時間:約3時間
非常に簡潔に現代語訳されていて読み易かったです。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」というのはあまりにも有名なことばですが、それは誰しもが平等ということではなく、誰しもに平等にチャンスがあり、それを掴むべく努力すべきだということなのではないかと感じました。
「学のない国民ほど哀れむべきものはない」
「天は富貴を人に与えるのではなく、人の働きに与える」
再三にわたって「独立」「学問」を示すことばが登場します。そして学問というのはあくまで実学のことであり、実生活での実践を通して結果を残してこそ学問と言える、と言いたいのかなと思いました。ところどころ、評論家や学者などのような実際にはビジネスなど興していない職業をバカにする場面もありましたし(笑)
特に印象に残ったことば
「学問をするのなら大いに学問をするべき、農民なら大農民に、商人なら大商人になれ」という旨のことばです。
自分の心身をフルに活用してすべき目的を達成しないのは虫けら同然とまで言っています(笑)
少し大げさにはなりますが、この世に一回だけの生を受けた以上、より高いレベルの学問を志し、社会のために働くべきなのではないか、と考えさせられました。
面白かったところ
・中国をディスるところ(笑)
・学者・評論家をディスるところ(笑)
・お坊さんをディスるところ(笑)
とにかく実学、国際競争に勝つ、という強い意思が透けて見えました。
本書を手に取った経緯
正月期間に立ち寄った本屋の店頭に置かれており、そういえばちゃんと読んだことなかったな〜と思い、パラパラとページをめくったところ、現代文調が読みやすいと感じて購入しました。
読んでみると良いかもしれない方々
学ぶとはなに?独り立ちとはなに?のような疑問がある方や、現状置かれた環境にモチベーションが湧かない方は読んでみると触発されるかもしれません。
とにかく有名な著書ですし、読んだことが無い方は読んでみると良いかもしれません。
私が読んだのは以下。繰り返しですが訳文調が読み易かったです。